2017年年末・カカオパーク事業 総括
私はベトナムのカカオ豆やカカオニブを日本で輸入販売をしています。
昨年から動き始め、今年になってその事業を実行に移したのですが、その時に、ある人から「そのカカオ豆で面白いチョコレートを作れないか?」というお話がありました。
BEAN TO BARさんへの営業も始めていたときだったので、シングルオリジンチョコレートには、とても関心があり、
それにベトナムの果物をあわせた、MADE IN VIETNAMのチョコレートなら魅力的だなと提案してみると、「作ってみてよ」と言われました。
「作ってみます!9月くらいまで時間ください」と答えました。
(もう過ぎました)
とてもではないけど1社では無理と分かっていました。
カカオ豆の輸入販売もままならない時に、製造までできるわけがありませんから。そして製造委託をするとしても、ベトナムで美味しいチョコレートを作り上げることは簡単ではないでしょう。
どこかと協力して一緒になってやらないとなと思いました。
そのお相手が、タインダット社でした。
その「チョコレート作れない?」の話の前から、何度かタインさんに、「カカオの製品つくって欲しいです」とお願いしていたけれど、
まあ、一方的にお願いするだけでは実現は難しいだろうなあ、と分かっていた事もあり。
それならば、品質の良いカカオの原料を調達してくれるタインダット社へ出資して、タインダット社で小規模でもチョコレート製造ができるような環境ができれば、タインさんの腕と人脈で、
チョコレート作りが少しは主体的にできるようになると考え、タインさんへ出資の相談をさせてもらいました。
そこから、です。
タインさんからカカオをテーマとした一大リゾート地のプロジェクトの話を持ちかけられました。
最初は、「そんな大規模プロジェクト?!ホントに?」って半信半疑で聞いてました。
それから、私のコンサルティングの方のお客様で親しくしているIT企業の社長さんと東京でたまたまお会いした時に近況の話のついでに、こんな話があるんですよーとプロジェクトの話をすると、
その社長さんが「面白そうだ、具体的に聞いてみたい」と乗り気に。
(今では、最大出資者)
そしてサイゴンで面談をセッティングしたのが、2017年2月です。そう、MAROUのカフェで面談したんでした。
この時は本当に一緒にプロジェクトするとは思ってませんでした。
それから、バリアブンタウの当プロジェクト予定地とサイゴンで、毎月会議しながら、プロジェクト概要を明確にしていきながら、
そのITの社長も私もこのプロジェクトへの参加を決めました。
当初、あと2者、投資への参加を希望している投資家がいて話し合いを進めてきたけれど、
まあ色々と不具合が見えてきて、その投資家は2者とも抜けてしまい、そのために資金も人材も欠けてしまいました。
その後も、何度、このプロジェクトはもうダメだと思ったことか。
私自身は、タインさんとは元々、一緒にやっていきたいという気持ちがあったので、このプロジェクトではなくても、カカオの事業でひっついて行くつもりでしたが。
そして、2017年年末。もう10ヶ月たったんですね。。。
プロジェクトの方向性は、一大リゾート地ではなく、カカオテーマにした公園「カカオテーマパーク」となり、規模が縮小され、3フェーズに分けて進めていくことで統一。
その方が現実的です。
それなら何とか今いる投資家と仲間たちで出来る規模で私達にとっては良かったと思います。
先週には、カカオパーク予定地に、建設をお願いしているC-SPACEさんと3回目の視察をしてきました。
先週のカカオ会議では、着工日も開園日も決まりました。
(4月16日の開園というのは私は早すぎて準備期間が足りないと反対したのですが、まあそこで戦わなくてもどうせ伸びるので、笑)
それに伴って、年明けはかなりバタバタとやらないといけないことが増えます。
新会社設立申請、施工会社との契約、人材の募集・採用、ロゴつくり、WEBサイト制作、製造、レシピやメニューづくり、、、決定事項が盛りだくさん過ぎです。
しかし!今日。
肝心の土地の持ち主である、◯◯からの土地賃貸契約書面が、年末ぎりぎりになっても統一されないんです。
一昨日、ようやく、何度目かの話し合いの結果を反映させるはずの書面が届きましたが、おいおい、違う部分がまた修正されている、、、、
日本人的には、年末までに署名という大きな仕事終わらせておきたかったんです。
でもこの一方的な修正はやっぱり飲めない。いくら年末でもやっぱり飲めない。
そして今日、◯◯のキエムさんから、「もうこの文面で満足でしょ〜?同意してよね〜」って、修正書面をメールしてくれましたが、、、まだなんですよね。
この10ヶ月は、ほぼ、土地に関する問題の解決のために費やしてきました。
かなり譲歩もしました。
年末最終営業日となったけど、最後の最後の1文で引っかかり、まだ署名できませんでした。
という、、、「ザッツ ベトナム!」って感じの締めくくりができまして、
まあ、楽しいなというか、なんというか。
来年も引き続き、カカオプロジェクトが進めていけるように頑張ります。
ということで、2017年のサイゴンも間もなく終わります。
今晩の飛行機で東京へ向かい日本の正月を迎えます。
楽しいことばかりではない。むしろ辛いことの方が多かった2017年。
「経営って辛い…」て何度も思いました。私が未熟な経営者だからですが。
スタッフ、お客様、友人や家族、タインさん、そして家族やダンナに、支えて頂いた皆さんに感謝です。一人では何もできないと身にしみて感じています。
でも、2018年も辛いことも楽しいことも前向きに取り組んでいきます。
立ち止まりながらも進むしかない。
謙虚に、でも、臆病にならずに。
どうぞ、2018年も宜しくお願い致します。